ノブナガの仮想通貨日記

1991年生まれ。2014年に仮想通貨投資を始めました。暗号通貨に関することを記事にします。

イーサリアム(ETH)のリスク〜2分でわかるthe DAO事件

仮想通貨界の新星イーサリアム(ethereum)。

しかし、2016年7月に仮想通貨界隈を揺るがす大事件を起こりました。

 

それが the DAO 事件

 

the DAO 事件を通してイーサリアム(ETH)を深堀りしていきます。

 

 

the DAO事件の概要

the DAOとはイーサリアムを用いたICOの一つで、

slock.it社という会社が立ち上げたプロジェクトです。

 

これは当時ICOで全イーサリアム発行量の1/10(当時のレートで約150億)

を集めるほどの超有望プロジェクトでした。

 

しかし、the DAOにはプログラム上に大きな欠陥があったのです。

気づいたハッカーがプログラム上の欠陥を利用して、

slock.it社の保有していたイーサリアムの総量の1/3にあたる

50億円を盗むことに成功します。

 

 (the DAOには運が良いことに資金移動から27日間は再度の資金移動はできないというルールがありました。その間ハッカーも資金移動ができないので、27日間に対応を決めなくてはなりません)

 

イーサリアム開発者はこの攻撃について

どのように対応するのか、 協議することになりました。

 

イーサリアム開発者の大胆な決断

選択肢1=ソフトフォーク(SF)

Ethereumの開発者Vitalik Buterinは、the DAOで集めたETHを永久に移動できなくするソフトフォーク(SF)を提唱しました。

ソフトフォークとは後方互換性があるアップデートのことです。

 

ソフトフォークをすれば、the DAOで集めたETHは永久に使用できなくなります。

それはハッカーに利益を与えないことを意味します。

しかし、slock.it社にとっても大損害。

 

slock.it社は当然、この案には反対します。

 

選択肢2=ハードフォーク(HF)

ソフトフォークではslock.it社にETHは戻ってきません。

slock.it社にETHが戻って来る、ただ一つの手段。

 

それがハードフォーク(HF)

ハードフォークとは後方互換性のないアップデートのこと。

 

これをしてしまうとthe DAOだけでなく、ETH全体に影響を及ぼします。

the DAOに関わっていないETH保有者にとっては少々迷惑な話です。

 

またハードフォークは後方互換性がないので、ブロックチェーンの分岐を生みます。

これは時として大きな分裂の種になります。

(なんとイーサリアムも分裂してしまいます)

 

イーサリアム開発者としては少々リスキーな選択肢ですが、

slock.it社は当然この案を支持します。

 

選択肢3=なにもしない

 もともとthe DAO事件はthe DAOのコードにバグがあったことが原因。

ですから、なにもしない、という手もあります。

 

しかしながら、これはハッカーの攻撃を黙認することに他なりません。

 

またslock.it社は大損失となり、開発の萎縮につながります。

 

イーサリアム開発者の決断

結局イーサリアムはハードフォークを実行しました。

これによって、攻撃者の攻撃はなかったことになり、

ETHの流出もなかったことになりました。

 

しかし、この決断は賛否両論でした。

ブロックチェーンによる「分散」と言っておきながら、

結局、決断を下したのは開発者です。

 

これじゃ中央集権と変わらないじゃないか、そういった意見がありました。

そしてイーサリアム開発者のなかにもこの決断に納得がいかなかった人がいたのです。

 

ハードフォークに納得がいかなかった人たち

 この決断に納得のいかなかった開発者はイーサリアムコミュニティを離脱します。

 

そして、彼らがハードフォーク前の

イーサリアムと同じ仕様のイーサリアムクラシック(ETC)

という仮想通貨を発行し始めるのです。

 

 the DAO事件はハードフォークによる流出回避と引き換えに

イーサリアムコミュニティの分裂という最悪の結末に終わってしまったのです。